屋上 感想

 ハードカバーで出版された書籍の新書版ということで買うかどうかずいぶん迷いましたが、本を読みたくて仕方ない時期だったこともあって購入決定!
 読んでいるうちに、けっこうトリックがあからさまな気がしてそわそわしましたw

*画像はAmazonより*

 曰く付きの盆栽が敷き詰められた銀行の屋上から次々と男女が飛び降りて命を失った。秘匿されたサンタクロース姿の銀行強盗、闖入者と遭遇の後に200万を手にしていた犠牲者たち。
 時代の衰勢を見つめ続けてきた看板の裏側でなにがあったのか。
 かつてないと言われた謎が、御手洗潔の元に持ち込まれる。
(ミステリーなので詳細は伏せます)

 だいぶコンパクトな作品という印象。50作目ということで「アトポス」「暗闇坂の人喰いの木」「水晶のピラミッド」のような大作を期待していましたが、それにしては枝葉が多くて幹が細いようにも思えました。
 構成としてはスティーブン・キング(著)「キャリー」に近いかなーと。インタビューが入ってるわけではないけど、主流の物語のまわりに他のストーリーが立てかけられている感じで。もともとそういう構成が多いけど……字体も大きく違うので少々戸惑いました。視力の悪い人間(私)には読みにくいorz
 この作品は好き嫌いが分かれそうです。
 すごくオススメかと訊かれると、ちょっと困るかも?

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ともしび港

特撮がライフワーク。備忘録兼用。わりとうろ覚え